こんにちは、株式会社EXIDEAでUIUXデザイナーを務めるしょうごです。
この記事ではデザイナーはもちろん、デザイナー職以外の皆さんも明日から仕事で応用できそうな「行動心理学」、「認知心理学」に基づいた人の様々な心理現象や認知の法則をお伝えしていこうと思います。
普段何気なく使っているアプリケーションや目にするコンテンツの中に、いくつもの法則が隠されていることに気づいてくだされば幸いです。
第一回目は「ヤコブの法則」についてです。
これはユーザビリティ研究の第一人者、ヤコブさんが提唱した
“一般的なユーザーは、プロダクトやWebサイトなどに、既存のものと同じような動作体験を望みがち。”
“ユーザーは慣れ親しんだプロダクトに対して抱いていた期待を、似たような製品にも持つ。”
“奇抜なデザインや独特な操作感を持つプロダクトの滞在時間(使用頻度)は著しく下がる。"
という法則です。
改めて考えてみると、「意識したことはなかったけど、言われてみれば確かに…🤔」
と思わされる法則ですよね。
実はこの潜在的な「当たり前」がUXには一番大事なんです。
この法則はデザイナーに向けて、
「デザイナーは独創的である前に、ユーザーのニーズや文脈を捉え損ねるなよ。技術的な制約もふまえて最適な方法を考えよ。」
と釘差しをしてくれている法則です。
弊社のSEOライティングツール「Emmatools」にもこの法則は取り入れられています。
グローバルナビゲーション一つ取ってみても、「個人設定を見直したい場合、アカウントアイコンは大体の場合画面右上にあるだろう」「Emmatoolsのロゴをクリックすれば一覧画面(ホーム画面)に戻れるだろう」「ベルマークのアイコンをクリックすれば最新情報が見れるだろう」という潜在的な当たり前を裏切らない設計になっています。
みなさんも何か新しいものを生み出そうというシーンで行き詰まったら、この法則を思い出して「このユーザビリティでユーザーは迷わないだろうか?」「ユーザーはこの機能に何を期待しているだろうか?」と考えてみてください。